皆さまには、平素より当社グループをお引き立ていただきまして、誠にありがとうございます。
このたび、ちゅうぎんフィナンシャルグループの初代社長に就任いたしました加藤貞則でございます。就任にあたりましてご挨拶申し上げます。
当社グループでは、昭和5年に中国銀行を設立して以来、常に地域社会の皆さまとともに発展してまいりました。また、当社グループは本年、グループ経営理念として「地域・お客さま・従業員と分かち合える豊かな未来を共創する」を制定しており、今後もお客さま・地域社会・従業員とともに発展・成長していく所存です。
他方で、昨今の地域社会を取り巻く環境・社会課題は急速な変化を遂げております。労働人口減少等に伴う事業の後継者や労働者の不足、新型コロナウイルスの感染拡大等を契機としたデジタル化の進展、地球環境問題に対する世界的な取組みへの対応など、地域社会・お客さまが抱える課題はすでに複雑化・多様化しており、今後もこのような傾向が強まると考えております。
当社グループでは、このように変化が激しくニーズの複雑多様化が進んだ環境下においても、持続的に「豊かな未来を共創する」ことができる体制の整備が必要と考え、持株会社体制へ移行いたしました。具体的には、以下の３点を狙いとした体制を整備し、「豊かな未来を共創する」ための取組みを加速させてまいります。
- 業務軸の拡大
マーケットイン（顧客起点）の発想で、地域・お客さまから真に必要とされるソリューションメニューの充実を図ります。「金融」という枠組みを超えたグループ全体の取組みにより、これまで以上にソリューションメニューの幅を広げかつ深度を深めることで、地域・お客さまの多様なニーズにお応えします。
また、業務軸を拡大することは、従業員に対し新たな業務へのチャレンジを通じた成長の機会を付与し、個々の資質・能力等に応じた活躍の場を広く提供することを可能とします。 - 経営資源の適正配分
持株会社においては、これまで以上にグループ全体を意識した営業戦略の策定・人材配置を実施してまいります。グループ全体での営業戦略の策定・人材配置を実現することで、時代・社会情勢に応じて変化する当社グループが注力すべき分野（成長分野、地域・お客さまのニーズが多い分野等）を適時に特定し、当該分野に集中してグループの人材を配置することが可能となります。このような経営資源の適正配分を通じて、当社グループの持続的な発展および地域・お客さまへの持続的なサービス提供を実現してまいります。 - グループガバナンスの進化
持株会社と事業会社の各役割を明確化し、持株会社による監督と各事業会社の自律性とのバランスを確保したガバナンス体制の実現を図ります。具体的には、持株会社の営業戦略を前提に、事業会社が収益機会を逸することなく適時に意思決定ができる体制を確保し、またそのような意思決定体制を可能とするリスク管理体制をグループ全体で構築してまいります。
「地域・お客さま・従業員と分かち合える豊かな未来を共創する」ため、当社グループは、あらゆるニーズに対し最適なソリューションを提供する「総合金融サービスグループ」へ生まれ変わります。皆さまにおかれましては、こうした当社グループの取組みにより一層ご期待いただくとともに、今後とも変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
2022年10月
株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ
取締役社長（代表取締役）
加藤貞則